季節のイベント

雨に強い!野外用七夕飾りを簡単手作りする裏技と素材選び

梅雨の時期や屋外のイベントで、「せっかく作った七夕飾りが雨でドロドロになってしまった…」という悲しい経験はありませんか?

七夕の季節が近づくと、街のあちこちで笹の葉が風に揺れ、色鮮やかな飾りが私たちの目を楽しませてくれます。

ご自宅の庭先やマンションのベランダ、あるいは保育園や町内会などの地域イベントで、子どもたちと一緒に笹飾りを準備する時間は、日本の夏を感じる本当に素晴らしいひとときです。

 

しかし、七夕がやってくる7月上旬は、一年の中でも最も雨が多い梅雨の真っ只中でもあります。

昨日の夜まであんなに綺麗に飾られていたのに、朝起きて外を見てみたら、激しい雨と風のせいで飾りが無残な姿に変わっていた、という出来事は決して珍しくありません。

保育園や町内会、ご自宅の庭など、野外に七夕飾りを設置する場合、室内用の定番である折り紙や画用紙はすぐに溶けてしまいます。

私自身も以前、子どもが通う保育園の夏祭りイベントで役員を務めた際、この「雨の悲劇」に直面した一人です。

役員のママ友たちと夜遅くまで集まり、何日もかけて一生懸命作った何百個もの輪飾りや、子どもたちが一生懸命に顔を描いた織姫と彦星。

園庭の大きな笹に飾り付け、見上げるような立派な七夕飾りが完成した時の達成感は今でも忘れられません。

 

しかし、イベント前夜に突然のゲリラ豪雨が街を襲いました。

翌朝、園庭に駆けつけると、そこには見るも無惨に溶け落ちた紙の塊が散乱し、地面に色水となってへばりついていたのです。

登園してきた子どもたちの悲しそうな顔や、「先生、お星さまが泣いてるよ」とつぶやいた小さな声を聞いた時、胸が締め付けられるような申し訳なさでいっぱいになりました。

その苦い大失敗の経験から、私は「どんなに雨が降っても、どんなに強い風が吹いても、絶対に壊れない野外用の七夕飾りを作ってやる!」と心に誓いました。

それからというもの、さまざまな素材や接着方法を試し、野外でも雨に強い簡単な手作りの七夕飾りを徹底的に研究するようになったのです。

 

その結果、たどり着いた結論はとてもシンプルなものでした。

特殊な道具や専門的な難しい工程がなくても、家にある日用品や100均アイテムを賢く使えば、雨風に強く、しかも見栄えの良い七夕飾りを驚くほど簡単に作ることができるのです。

本記事では、高価な専用のラミネート機を使わない防水加工の裏技から、突風で飛ばされない結び方のコツ、そしてイベントが終わった後の片付けの手間を劇的に減らす工夫まで、野外の七夕飾りに関するあらゆるお悩みを解決します。

今年の七夕は、雨の予報にビクビクすることなく、晴れやかな気持ちで星空を見上げましょう。

 

ポイント

  • 雨を弾く素材はカラービニール袋やクリアファイルなどのプラスチック類
  • 文字のにじみ防止には水に強い油性ペンを使用
  • 短冊は透明なOPPテープやジップロックで挟んで簡単ラミネート
  • 笹に結びつける紐は紙のこよりではなくスズランテープや結束バンドを活用
  • 安っぽさを消すにはホログラムテープやアルミホイルの輝きをプラス
  • 幼児との工作には硬いペットボトルより柔らかいビニール素材を推奨
  • 色移りを防ぐため塗料が溶け出しやすい素材の使用は避ける
  • 片付けの分別を楽にするため全体の素材をプラスチック類に統一

 

野外の七夕飾りを手作りするには何を使う?雨水を弾く簡単な素材選び

七夕飾りの手作りを始めるにあたって、最も重要であり、結果を大きく左右するのが「素材選び」です。

室内で飾る場合と、雨風に晒される野外で飾る場合とでは、選ぶべき材料が全く異なります。

ここでは、野外の過酷な環境にも耐え抜く、強くて美しい素材選びのコツを詳しくお伝えします。

 

定番の折り紙はNG!100均や廃材で作れる耐水アイテム

七夕飾りといえば、真っ先に思い浮かぶのが色鮮やかな折り紙や、厚みのある画用紙、そしてふんわりとした柔らかさが魅力のお花紙などです。

はさみで切りやすく、のりで簡単にくっつくため、工作の定番中の定番ですよね。

しかし、これらを野外に設置する笹飾りに使用するのは、絶対に避けていただきたいNG行動です。

紙は、木材の繊維を絡ませて作られているため、水分を含むとその繊維の結合があっという間に解けてしまいます。

それはまるで、お祭りの屋台で買ったふわふわの綿あめが、ほんの一滴の水に触れた瞬間にシュワッと溶けて消えてしまうかのようです。

輪飾りにした折り紙は雨粒が当たったところから千切れ、画用紙で作った星は水分を吸って重くなり、重力に耐えきれずにだらんと垂れ下がってしまいます。

さらに恐ろしいのは、ドロドロに溶けた紙が笹の葉や枝にべったりと張り付いてしまうことです。

乾くとまるでセメントのように固まってしまい、後片付けの際に剥がすのが地獄のような作業になってしまいます。

 

そこで大活躍するのが、水を完全に弾いてくれる「プラスチック系」や「ビニール系」の素材です。

わざわざ高価な防水シートや特殊な材料を専門店に買いに走る必要は全くありません。

私たちの毎日の生活の身の回りには、七夕飾りに変身できる素晴らしい耐水アイテムが山のように溢れています。

たとえば、スーパーで買い物をした際にもらうレジ袋や、お掃除に使うカラービニール袋(ゴミ袋)、書類の整理に使って古くなったクリアファイル、飲み終わったペットボトル、お肉や魚が入っていた発泡スチロールの食品トレイなどが代表的です。

これらはもともと、水気のあるものを入れたり、水濡れから中身を守ったりすることを想定して作られているため、雨に打たれても全く平気な顔をしています。

特に100円ショップの品揃えは素晴らしく、赤、青、黄色、緑といった色鮮やかなカラービニール袋のセットや、ステンドグラスのように透き通ったカラーセロハン、裏面がシールになっているカッティングシートなどが豊富に揃っています。

シャカシャカと音を立てるビニール袋を広げただけで、子どもたちは「何を作るの?」と目を輝かせて集まってきます。

こうした身近な防水素材を活用すれば、特別な道具を使わず、いつものハサミとテープだけで、誰でも簡単に雨に負けない飾りが手作りできるのです。

 

「ゴミっぽさ」を回避!安っぽく見せない華やかアレンジのコツ

廃材やビニール袋を使って七夕飾りを作るとご提案した時、読者の皆様の中には「なんだか貧乏くさいというか、ゴミを笹にぶら下げているように見えてしまわないか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そのお気持ち、痛いほどよく分かります。

確かに、ただの透明なレジ袋を細長く切っただけのものや、ラベルを剥がしただけの無骨なペットボトルをそのままぶら下げていては、せっかくの七夕のロマンチックな風情が台無しになってしまいます。

お祭りやイベントの装飾として、見た目の華やかさや美しさは決して妥協できないポイントです。

 

そこで重要になるのが、素材の組み合わせ方と、「光の反射」を最大限に味方につけるという魔法の工夫です。

ビニール素材やプラスチック特有の「安っぽさ」を一瞬でかき消すための特効薬は、キラキラと光を反射するアイテムをほんの少し取り入れることです。

たとえば、カラービニール袋で作った飾りの裾の部分に、100円ショップの文具コーナーで手に入る「ホログラムテープ」や「キラキラシール」を少しだけ貼ってみてください。

するとどうでしょう。

風に揺れてビニールがはためくたびに、ホログラムテープが太陽の光を反射して七色に輝き、見違えるようにゴージャスな印象に生まれ変わります。

それはまるで、夜空に輝く天の川の星屑を、飾りの上に直接散りばめたような息を呑む美しさです。

 

また、ご家庭のキッチンにある「アルミホイル」も、七夕飾りのクオリティを劇的に引き上げる非常に優秀な装飾アイテムです。

アルミホイルは水に強いだけでなく、手でくしゃくしゃに丸めたり、折りたたんだりすることで無数のシワができ、それが光を複雑に乱反射します。

ただのペットボトルの底にアルミホイルを敷き詰めるだけで、まるでクリスタルガラスの飾りのようにキラキラと輝き始めます。

夜になって街灯や庭のライトアップに照らされた時の美しさは格別で、折り紙や画用紙では絶対に表現できない幻想的な空間を作り出してくれます。

少しのキラキラアイテムという「異素材」を組み合わせるだけで、誰もそれが廃材から作られたとは信じられないような、立派で華やかな七夕飾りに仕上がるのです。

 

ラミネート機不要で簡単!短冊と願い事を野外の雨から守る手作りの裏技

七夕飾りの主役といえば、なんといっても笹の葉に揺れる「短冊」です。

「かけっこで一番になれますように」「ケーキ屋さんになれますように」「家族みんなが健康で過ごせますように」など、大人も子どもも思い思いの純粋な願いを込めて書く短冊は、絶対に雨から守り抜きたい一番大切なアイテムです。

しかし、一般的な紙の短冊をそのまま野外の笹に吊るせば、容赦なく降り注ぐ雨によって破れたり、インクが滲んで願い事が読めなくなったりしてしまいます。

ここでは、オフィスにあるような高価で重たいラミネート機をわざわざ買わなくても、家にある日用品だけであっという間に短冊を完璧な防水仕様にする裏技をご紹介します。

 

文字の滲みを完全ガード!油性ペンの選び方と書き方

短冊を雨から守るための第一歩であり、最も基本的なルールは「水に強いペンを選ぶこと」です。

いくら短冊の表面を完璧に防水コーティングしたとしても、コーティングのほんのわずかな隙間から一滴でも水分が入り込んでしまえば、水性ペンや水性サインペンで書いた文字はあっという間に滲んでしまいます。

それはまるで、水彩画の上に誤ってコップの水をこぼしてしまった時のように、文字の輪郭がぼやけ、色が広がり、最終的には何が書いてあったのか全く判別できない謎の暗号のようになってしまうのです。

子どもが一生懸命ひらがなで書いた願い事が消えてしまうのは、本当に悲しいことです。

したがって、野外用の短冊に願い事を書く際は、必ず「油性ペン」を使用してください。

油性ペンであれば、万が一水分に触れてしまったとしても、インクが溶け出したり滲んだりする心配はありません。

少し太めの芯の油性ペン(名前書き用などでよく使われるもの)を選ぶと、遠くから見上げても願い事がはっきりと太く見え、笹飾りの見栄えもぐっと良くなります。

 

ただし、油性ペンを使う際に一つだけ注意点があります。

短冊の紙の厚さによってはインクが裏抜けしてしまうことがあるため、机を汚さないように必ず下に新聞紙やいらない紙を下敷きとして敷いてから書くようにしてください。

また、インクが完全に乾く前に触ってしまうと、手が真っ黒に汚れたり文字がこすれたりしてしまうため、書き終わったら数分間はそのまま置いて、しっかり乾かす時間を作ってあげてくださいね。

 

家にある「OPPテープ」や「ジップロック」で即席防水加工

願い事を油性ペンでしっかりと書き、インクが完全に乾いたことを確認したら、いよいよ短冊自体を水から守るためのコーティング作業に入ります。

一番手軽で、しかも仕上がりが美しい確実な方法は、梱包や荷造りの際によく使う透明な「OPPテープ(透明テープ)」を活用することです。

OPPテープは普通のセロハンテープよりも幅が広く、水や摩擦に非常に強いという素晴らしい特徴を持っています。

短冊の表と裏の両面から、このOPPテープで隙間なくぴったりと挟み込むように貼り合わせます。

この時の最大のコツは、スマホの液晶保護フィルムを貼る時のように、空気が入らないよう慎重に作業することです。

プラスチックの定規などを使い、テープの端から空気を押し出すようにスーッと滑らせてしごくように貼ると、シワや気泡のない綺麗な仕上がりになります。

そして、テープは短冊の紙のサイズぴったりに切るのではなく、周囲に1センチほどテープがはみ出るように貼り、はみ出たテープ同士をしっかりと密着させて「透明な耳」を作るのが、水滴の侵入を完全に防ぐための鉄則です。

 

この方法はとても簡単で、まるで本物のラミネート機に通したかのような、パリッとしたプロ顔負けの仕上がりになります。

私自身、このOPPテープの魔法を思いついてからは、野外イベントでの大量の短冊作りが本当に気が楽になりました。

また、保育園のクラス全員分など、さらに大量の短冊をよりスピーディーに防水加工したい場合は、キッチンの引き出しに眠っている「ジップロック」などのチャック付きポリ袋を使うのも素晴らしいアイデアです。

願い事を書いた短冊をそのまま袋の中に入れ、空気を抜きながらしっかりとチャックを閉めるだけです。

袋の余白部分がヒラヒラして気になる場合は、裏側に折り曲げてテープで留めておけば見た目もすっきりします。

さらに、袋の周囲を可愛い柄のマスキングテープ(水を弾くツルツルした素材のものがベスト)で縁取るようにぐるりと貼れば、まるで素敵な額縁に入ったアート作品のような短冊になり、子どもたちも大喜びしてくれます。

 

ハサミが苦手な幼児でも安全!硬いプラスチックを使わない工夫

短冊や七夕飾りを防水にするための別の方法として、お惣菜が入っていた透明なプラスチックのトレイや、ペットボトルを切り抜いて短冊の代わりにするというアイデアをよく見かけます。

確かにプラスチックそのものですから水には最強の耐性を持ちますし、エコな工作としても優れています。

しかし、こうした硬いプラスチック素材をハサミで切る作業は、大人でも力が必要であり、小さなお子様にとっては非常に危険が伴います。

プラスチックを切った後の鋭い切り口で指をスパッと切ってしまったり、硬い素材を切ろうとして力みすぎ、勢い余ってハサミが滑ってしまったりする恐れがあるからです。

 

実際に私も、プラバンを使って飾りを作ろうとした際、硬くてハサミの刃が弾かれ、あわや大怪我というヒヤリハットを経験したことがあります。

保育園の教室やご家庭の食卓で、幼児と一緒に七夕飾りを手作りする場合は、何よりも安全面を最優先に考えなければなりません。

 

そこでおすすめなのが、硬くて危険な素材は一切使わず、カラービニール袋や、水に強いフィルム状のセロハン紙など、「柔らかくてしなやかな素材」を中心に工作の作業を組み立てることです。

これらの柔らかい素材であれば、子ども用の安全設計のプラスチックバサミでも簡単に切ることができます。

さらに素晴らしいことに、ハサミをまだ上手く使えない1歳や2歳の小さなお子様でも、自分の手で「ビリビリッ!」と豪快にちぎって楽しむことができるのです。

モンテッソーリ教育などの知育の観点からも、指先を使って素材をちぎったり丸めたりする作業は、脳に良い刺激を与え、手先の器用さを育む素晴らしい遊びだと言われています。

「ああっ、そこは切らないで!」「手を切るから大人がやるよ!」と、終始ハラハラしながら大人が手を出してしまうよりも、子どもが怪我の心配なく、自分の感性のままに自由にのびのびと工作を楽しめる環境を作ってあげることが大切です。

柔らかいビニールをビリビリ破く時の、あの満面の笑顔と誇らしげな表情こそが、手作り行事の何よりの醍醐味なのです。

 

雨と強風に負けない!野外でもちぎれない丈夫な簡単な手作り七夕飾りの作り方

野外に七夕飾りを設置する際に、雨と同じくらい、いや、時には雨以上に厄介で恐ろしい敵となるのが「風」の存在です。

笹の葉がサラサラと風に揺れる様子はとても風情があり、美しい日本の夏の風景そのものです。

しかし、その風情ある景色を裏側で支えている飾り本体には、私たちが想像する以上のかなりの引っ張り強度や負荷が掛かっています。

特に、雨を含んでずっしりと重くなった状態の飾りは、水分を含んだスポンジのように重量が増しており、そこにビル風や突風が吹き付けると、とてつもない破壊力が生まれます。

 

せっかく丁寧に作った飾りが強風でブチッとちぎれて飛んでいき、ご近所の庭先を汚してしまったり、道路に落ちて通行の妨げになってご迷惑をかけてしまうような事態は、大人として絶対に避けなければなりません。

ここでは、どんな突風にも耐え抜く、強靭な仕掛け作りについて解説します。

 

紙のこよりはちぎれる!結びつける「紐」の正解アイテム(スズランテープ・結束バンド)

お店で売られている室内用の七夕飾りセットや短冊の束を買うと、必ずと言っていいほど一緒に入っているのが、和紙を細くねじって作られた「こより」です。

くるくると結びやすく、見た目も風流なこよりですが、野外という過酷な戦場においては全く役に立たない、最も弱いパーツとなってしまいます。

紙のこよりは、ほんの少し水に濡れただけで強度が極端に落ち、そこに少しの風の力が加わった瞬間に、まるでお豆腐のようにぷつんと呆気なく切れてしまいます。

翌朝、笹の下に無数のこよりの残骸と短冊が落ちているのを見るのは本当に悲しいものです。

野外の笹の枝に飾りをしっかりと、そして確実に固定するためには、どれだけ水に濡れても強度が1ミリも変わらない、水に強い紐を選ぶことが絶対条件となります。

 

最適なアイテムの一つが、古新聞の荷造りなどでお馴染みの「スズランテープ(平テープ)」です。

ビニール製でできているスズランテープは水に最強の耐性を持ち、大人が両手で力一杯引っ張っても簡単には切れないほどとても丈夫です。

最近は定番の白だけでなく、赤や青、黄色、ピンクなどカラフルなものが100円ショップの梱包コーナーで手に入るため、飾りの色に合わせてコーディネートすることもできます。

スズランテープをそのまま結んでも良いですが、先端をハサミで細かく裂いてチアガールのポンポンのようにフサフサにアレンジすると、それ自体が可愛い飾りの一部になります。

 

さらに強力に、絶対に外れないように固定したい場合や、マンションの上層階など常に風が強い場所に設置する場合は、DIYコーナーにある「結束バンド」を使用するのが非常に賢く、最も安心できる選択です。

結束バンドの輪っかを通して「カチカチッ」と音を立てて締め上げれば、どんな台風クラスの雨風に晒されても飾りが落ちる心配はまずありません。

余った尻尾の部分はハサミで根元から斜めに切り落としておけば、見た目もスッキリして目立ちません。

飾りの上部にパンチで穴を開け、そこからスズランテープや結束バンドを通して、笹の太い枝にしっかりと結びつけてください。

 

水を含んで重くなっても落ちない!飾りの接合部を補強するテクニック

笹に結ぶ紐をスズランテープや結束バンドのような丈夫なものに変えて一安心、と思いがちですが、実はもう一つ大きな落とし穴があります。

それは、飾り本体に開けた「紐を通す穴」の部分の強度です。

ビニール袋やクリアファイルにパンチで開けただけのただの穴は、強い風で紐が引っ張られると、その一点に力が集中し、そこからツルッと簡単に縦に裂けてしまうことがあります。

これは、サイズが合わないズボンを無理に履こうとした時に、ボタンホールがほつれて穴が大きく広がって破れてしまうのと同じ現象です。

紐がいくら無事でも、飾りの穴が裂けてしまっては元も子もありません。

 

これを防ぐためには、穴を開ける予定の周辺部分を、あらかじめ「最強の盾」のように補強しておくという一手間が必要不可欠です。

文房具で「パンチ穴補強シール」というものも売られていますが、野外の強風相手ではシールが剥がれてしまうこともあります。

一番簡単で確実な方法は、穴を開ける予定の場所に、透明なOPPテープやビニールテープを表と裏から何重かに十字に重ねて貼っておくことです。

テープを何枚も貼って意図的に分厚い層(厚み)を持たせた上から、最後にガチャンとパンチで穴を開けます。

たったこれだけの作業で、引っ張る力に対する強度が格段に跳ね上がり、大人が強く引っ張ってもビクともしなくなります。

このほんの数十秒の一手間で、飾り全体の寿命が劇的に、何倍にも伸びるのです。

私が以前、町内会の夏祭りイベントで装飾のリーダーをお手伝いした際も、このテープによる穴の補強テクニックを全作品に導入しました。

その年はあいにくイベントの数日前から強風と雨の日が続いたのですが、本番当日になっても、見事にほとんどの飾りがちぎれることなく、無事に美しい笹飾りのまま七夕の日を迎えることができました。

あの時、町内会の役員のおじいちゃんやおばあちゃんたちから「あんたの裏技のおかげで助かったよ!」と感謝されたことは、私にとってちょっとした誇りです。

 

大量生産も楽々!野外の雨に強い簡単な手作り七夕飾りアイデア3選

ここまで、素材選びや補強の裏技といった「基礎知識」をお伝えしてきましたが、ここからは、実際に今日からすぐに手作りできる具体的な七夕飾りのアイデアを3つご紹介します。

どれも身近な材料で簡単に作れるため、子ども会や保育園のクラス全員分など、大量に準備する必要がある場合にもぴったりのレシピです。

もちろん、野外の雨風に耐えられる丈夫な防水設計になっていますので、安心してお試しください。

 

1. カラービニール袋で作る「ふんわり水濡れOK吹き流し」

仙台七夕まつりなどでも有名な、七夕飾りの絶対的な定番といえば、風になびく姿が優雅で美しい「吹き流し」です。

これを色鮮やかなカラービニール袋で作ることで、雨を完全に弾きながら、まるで空を泳ぐ鯉のぼりのようにふんわりと風に舞う、野外に最適な吹き流しが完成します。

作り方はとてもシンプルで、お料理のレシピのように簡単です。

 

まず、土台となる部分を作ります。

ピクニックなどで使うプラスチック製の透明なコップを用意し、飲み口を下にして逆さまに置きます。これが吹き流しの頭になります。

 

次に、お好みの色のカラービニール袋を、縦に細長い短冊状にたくさん切り出します。

幅は2〜3センチ程度が風をはらみやすくておすすめです。

切ったビニール袋の端を、逆さまにしたコップの縁に沿ってぐるりと一周、セロハンテープや両面テープでしっかりと貼り付けていきます。

何層にも重ねて貼るとボリュームが出ます。

 

コップの底(逆さまにしているので一番上になる平らな部分)の真ん中に、キリや目打ちなどで小さな穴を開けます。

そこに外側からスズランテープを通し、コップの内側で大きな結び目(または短い割り箸などに結びつける)を作って、紐がすっぽ抜けなくすれば完成です。

 

ビニール袋の色を同系色でグラデーションにしたり、赤と青など反対色を混ぜたり、長さの違うものをランダムに重ねたりすると、より立体的でプロっぽい華やかな吹き流しになります。

風が吹くたびに「シャカシャカ」と心地よい音を立てて揺れるので、視覚だけでなく聴覚でも楽しめる素晴らしい飾りです。

はさみで真っ直ぐ切るだけの作業が多いので、子どもたちと一緒に「何色にする?」と相談しながら楽しく作ることができます。

 

2. プラコップとビニールテープで作る「きらきら織姫・彦星」

七夕のロマンチックな物語の主役である織姫と彦星も、雨に強い素材を使って、とても可愛らしく作ることができます。

ベースとなるのは、吹き流しでも大活躍した透明なプラスチック製のコップです。

 

今回もコップを逆さまにして置き、そのツルツルした表面をキャンバスに見立てて、カラフルなビニールテープや水に強いシールをペタペタと貼っていきます。

テープを斜めに交差するように貼ることで、平安貴族の着物(十二単など)の襟元のような美しい模様を表現することができます。

顔の部分は、丸く切った耐水性の白いシール(お名前シールなど)や、先ほどご紹介したOPPテープで完璧に防水加工した画用紙を使います。

そこに油性ペンで、ニコニコ笑顔やウインクなど、可愛らしい表情を自由に描き込み、コップの上部(底面)の側面に貼り付けます。

織姫の頭には赤いスズランテープで作った小さなリボンを付けたり、彦星の服には星型のキラキラシールを貼ったりと、オリジナルのアレンジを存分に楽しんでみてください。

 

さらにおすすめの裏技アレンジとして、逆さまにしたコップの内側に、紐で小さな「鈴」をぶら下げてみてください。

そうすると、ただの飾りから「風鈴」に早変わりし、風が吹くたびにチリンチリンと涼しげで愛らしい音色を響かせてくれます。

プラコップは立体的なドーム型をしていて形がしっかりしているため、少々の雨や強い風がぶつかってきても、ペシャンコに潰れることはありません。

笹の枝のあちこちに、織姫と彦星を寄り添うように並べて吊るすと、なんとも微笑ましく温かい光景が広がります。

 

3. アルミホイルで丸めるだけ「お星さまオーナメント」

七夕といえば、夜空に輝く星々も絶対に欠かせない重要なモチーフです。

数ある工作の中でも最も簡単で、しかも子どもたちが夢中になって大喜びする魔法のような星のオーナメントが、キッチンにある「アルミホイル」を使った作り方です。

 

作り方は至ってシンプル。

適当な長さに切ったアルミホイルを両手で持ち、おにぎりを握るように「くしゃくしゃっ!」と丸めてボール状にするだけです。

ただ丸めただけでも、無数のシワが光をあちこちに乱反射して、まるで宇宙に浮かぶ銀色の小惑星のようにとても綺麗です。

さらにひと工夫して、ボール状にしたものを指先で少し平たく潰し、五角形になるようにつまんで星の形に整えると、より一層七夕らしさが増します。

 

もし「もっと大きな見栄えのする星を作りたい!」という場合は、中に芯を入れるのが裏技です。

いらなくなった新聞紙やチラシを丸め、それをラップでぴったりと包んで防水にしたものを芯にします。

その上からアルミホイルで包むように丸めれば、少ないアルミホイルの消費量で、驚くほど巨大なオーナメントを作ることができます。

カプセルトイ(ガチャガチャ)のプラスチックの空きカプセルを芯にするのも、まん丸で綺麗な形になるのでとてもエコでおすすめです。

 

出来上がった星の上部にキリなどで慎重に穴を開け、スズランテープを通せば完成です。

この工作は、指先の力を使ってギュッと握る動作が必要になるため、良い運動にもなり、小さなお子様の知育遊びとしても最適です。

何十個も大量に作って笹の枝の隙間という隙間に散りばめると、まるで本物の天の川がそのままお庭に降りてきたような、息を呑むほど豪華な装飾になります。

 

飾る時も外す時もストレスフリー!野外装飾の注意点と簡単な手作りのコツ

楽しい七夕飾り作りですが、作って笹に飾る時だけでなく、お祭りやイベントが終わって片付ける時のことまで事前に計算しておくのが、真の工作マスターです。

特に野外の環境下では、雨風や泥に晒された飾りの後始末は、想像以上に憂鬱で骨の折れる作業になることが多々あります。

最初から最後まで気持ちよく、笑顔で七夕の行事を楽しむために、設置時と撤収時のちょっとした、でも非常に重要なコツをお伝えします。

 

玄関や壁への色移りを防ぐ素材選びと配置のポイント

大雨に打たれてびしょ濡れになった七夕飾りが、家の外壁や玄関の真っ白なタイル、あるいは笹の葉そのものに触れたまま長時間放置されると、後戻りできない恐ろしいトラブルを招くことがあります。

 

それは「色移り(染料の沈着)」です。

特に注意が必要なのが、水に溶けやすい安価な染料が使われている素材や、質の悪いカラーティッシュ、クレープ紙などを、「防水加工を忘れて」誤って使ってしまった場合です。

雨水とともに真っ赤や真っ青の色水がタラタラと流れ出し、新築の家の壁やタイルにべったりとシミを作ってしまうと、後から洗剤をかけてゴシゴシこすっても、そう簡単には落ちてくれません。

以前、私のママ友が玄関先にお花紙で作った大きな飾りを吊るしていたところ、雨で真っ赤な染料が白いタイルに染み込んでしまい、半泣きになりながら漂白剤で掃除していたのを見たことがあります。

このような悲劇を防ぐためには、本記事でこれまでご紹介してきたような、そもそも水を完全に弾いて色が絶対に溶け出さないプラスチック類やビニール素材を、徹底して妥協なく使うことが最も重要な予防策となります。

 

また、飾りを笹に結びつける際の「配置の計算」も忘れてはいけません。

風が吹いた時の風向きや、飾りが振り子のように大きく揺れた時の可動域を予想し、家の壁やカーポート、車などに飾りが直接ぶつからないよう、物理的な距離をしっかりと離して配置するようにしましょう。

障害物から少しゆとりを持たせた場所に設置することで、色移りのリスクをゼロにするだけでなく、飾り自体が壁にこすれて摩擦で壊れてしまうのも防ぐことができます。

 

ドロドロにならない!分別不要でパパッと捨てやすい素材の統一術

七夕が終わった翌日、あるいはイベントの翌週。

雨水を吸って重くなり、泥が跳ねて汚れた大量の飾りを笹から回収する撤収作業は、想像するだけでため息が出るほど憂鬱なものです。

溶けた紙がドロドロの糊のようになって笹の葉にベッタリ張り付いていたり、プラスチックの部品と燃えるゴミの紙が複雑に絡み合っていたりすると、ゴミの分別の手間が何倍にも膨れ上がります。

ゴム手袋をして、泥だらけの飾りを一つ一つ手で分解していく作業は、もはや苦痛以外の何物でもありません。

 

この片付けの極限のストレスを劇的に減らし、5分で終わらせるための魔法の秘訣は、工作を始める最初の段階から「飾りの素材をひとつのごみ区分(主にプラスチック類)に完全に統一して作っておく」ことです。

たとえば、飾りの大部分をビニール袋やペットボトルなどのプラスチック類だけで作っておけば、取り外す時にいちいち「これは紙だから燃えるゴミ」「ここはプラだから外して…」と素材ごとに分解する手間が一切省けます。

(※ゴミの分別ルールはお住まいの自治体によって異なりますので、必ずご自身の地域のルールに従ってくださいね。)

笹に結びつける紐の部分も、全てビニール製のスズランテープや結束バンドで統一しておけば完璧です。

 

撤収の日は、片手にハサミ、もう片手に大きなゴミ袋を持ち、紐の根元をパチンパチンと切り落として、飾りをそのままゴミ袋にポイポイと入れていくだけで終了します。

「作る時のワクワクする楽しさ」と「片付ける時の圧倒的な楽さ」は、実は表裏一体の関係にあります。

事前の素材選びの段階で少しだけ知恵を絞り、工夫をしておくだけで、後片付けの時間が驚くほど短縮され、手も服も全く汚れずに清々しい気持ちでイベントを締めくくることができます。

これこそが、野外イベントを最後まで心から楽しみ、また来年もやりたいねと笑顔で終えるための、最大の裏技と言えるかもしれません。

 

雨に強い簡単な手作り野外用七夕飾りまとめ

まとめ

  • 雨を弾く素材はカラービニール袋やクリアファイルなどのプラスチック類
  • 文字のにじみ防止には水に強い油性ペンを使用
  • 短冊は透明なOPPテープやジップロックで挟んで簡単ラミネート
  • 笹に結びつける紐は紙のこよりではなくスズランテープや結束バンドを活用
  • 安っぽさを消すにはホログラムテープやアルミホイルの輝きをプラス
  • 幼児との工作には硬いペットボトルより柔らかいビニール素材を推奨
  • 色移りを防ぐため塗料が溶け出しやすい素材の使用は避ける
  • 片付けの分別を楽にするため全体の素材をプラスチック類に統一

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