
年に一度の浴衣の季節がやってきましたね!花火大会、夏祭り、盆踊り…心が躍るイベントが盛りだくさん。「さあ、今年はとびきり可愛い浴衣を着よう!」
そう思ったとき、ふと頭をよぎるのが…そう、ヘアアレンジ問題です。
「雑誌のモデルさんみたいに、素敵な編み込みスタイルにしたいな…」
「でも、自分でやろうとすると、どうしてか鳥の巣みたいになっちゃう…」
「もう、私に編み込みなんて絶対に無理!」
そんな風に、毎年可愛いヘアアレンジを諦めて、結局いつものひとつ結び…なんてことになっていませんか?
大丈夫です。そのお悩み、痛いほどよくわかります。
実は、浴衣に似合う華やかで「凝ってる風」のヘアアレンジは、**「編み込みなし」**で作れるんです。
この記事では、編み込みが全くできない、私と同じ「不器用さん」のあなたに向けて、周りから**「その髪型どうなってるの?可愛い!」**と褒められること間違いなしの、本当に簡単なテクニックだけを厳選してご紹介します。
使うのはヘアゴムだけ、15分以内で完成するのに一日中崩れないコツまで、あなたの「どうしよう…」をすべて解決します。
今年こそ、最高のヘアアレンジで、浴衣のおしゃれを心ゆくまで楽しみましょう!
・編み込みなしでプロ級アレンジは作れる
・使う道具はヘアゴムだけでOK
・15分以内で完成するテクニックだけを紹介
・髪の長さ(ショート〜ロング)別に解説
・一日中崩れないコツもわかる
・髪飾りで簡単にごまかせる&格上げできる
なぜ?あなたが「編み込みできない」のは当たり前だった
まず、あなたに一番伝えたいことがあります。それは、「編み込みができないのは、あなたのせいじゃない」ということです。
「みんなインスタで簡単にやっているように見えるのに、どうして私だけ…」なんて、自分を責める必要は全くありません。編み込みが難しいのには、ちゃんとした、そして誰もが納得する理由があるんです。
そもそも「編み込み」は上級テクニック
多くの人が、実は「三つ編み」と「編み込み」を少し混同していることがあります。
髪の毛を3つの束に分けて、それを順番に交差させていくだけの「三つ編み」なら、子供の頃に練習した経験がある方も多いのではないでしょうか。
一方で「編み込み」は、その三つ編みをベースにしながら、周りの髪を少しずつすくい取って、束に合流させながら編んでいくという、非常に高度な技術です。料理に例えるなら、三つ編みは「卵かけご飯」くらいシンプル。対して編み込みは、いくつもの工程がある「本格的なオムライス」を作るようなもの。そりゃあ、いきなり挑戦したら、うまくいかなくて当たり前ですよね。
後ろでの作業はプロでも難しい
さらに、決定的とも言えるのが**「作業環境のちがい」**です。
美容師さんは、お客様の髪を**「正面から」「両手を使って」「客観的に」**見ながらアレンジを組み立てていきます。
でも、私たちがセルフアレンジをするときはどうでしょう?
鏡越しで左右が逆に見える世界で、自分の頭の後ろという**「全く見えない場所」を、腕をプルプルさせながら「感覚だけを頼りに」**作業しなければいけません。
私自身も以前、友人の結婚パーティーのために、見よう見まねで編み込みに挑戦したことがあるんです。30分以上格闘した結果、腕は筋肉痛、首はつりそうになり、出来上がったのはなんだかよく分からないボコボコした塊…。あの時の絶望感は、今でも忘れられません(笑)。
プロとは、道具も、環境も、経験も、全てが違うのです。だから、できなくて落ち込む必要なんて、これっぽっちもないんですよ。
【神テク3選】実は編んでない!「編み込み風」に見えるごまかし術
「じゃあ、やっぱり諦めるしかないの?」
いいえ、ここからが本題です!もう編み込みに挑戦して、貴重な時間を無駄にするのはやめにしましょう。
これからご紹介する**「不器用さんのための三大神テク」**さえ覚えれば、誰でも簡単に「え、それどうなってるの?すごく凝ってるね!」と言われるような「編み込み風」ヘアが作れます。これらは、いわば私たちの秘密兵器です!
① ねじるだけ!「ロープ編み」でなんちゃって編み込み
これは、不器用さんにとって、まさに救世主とも言えるテクニックです。
やり方は驚くほど簡単。毛束を2つに分けて、その2本をただ、くるくると同じ方向にねじり合わせるだけ。たったこれだけなのに、まるで複雑な編み込みをしたかのような、立体感とニュアンスが生まれるんです。
料理でいうところの「かけるだけのドレッシング」のような存在。ただサラダにかけるだけで、一気に本格的な味になる、あの感覚に似ています。
特に、顔周りのサイドの髪に使うだけで、一気に華やかな印象になりますよ。
② 進化系「くるりんぱ」で華やかさMAX
もはやセルフアレンジの定番となった「くるりんpa」。ポニーテールの結び目の上に穴をあけて、毛束をくるんと通す、あのお馴染みのテクニックです。
「くるりんぱなら知ってるよ」という方も多いと思いますが、実はこのテクニックの真価は、**「組み合わせ」**にあります。
例えば、くるりんぱを2回、3回と縦に連続で繰り返すだけで、あっという間にフィッシュボーンのような複雑なスタイルに見せることが可能です。
ひとつだけでも便利なのですが、組み合わせることで無限の可能性が広がる、まるでレゴブロックのような存在。浴衣に似合う、ふんわりとしたアップスタイルの土台として、これほど頼りになるテクニックはありません。
③ 不器用さんの最終兵器「玉ねぎヘア(たまポコヘア)」
もしあなたが「エレガントなスタイルよりも、少し個性的でポップな雰囲気が好き」なら、この「玉ねぎヘア」が断然おすすめです。
ポニーテールを作ったら、あとは毛先まで等間隔にゴムで結んでいくだけ。そして、結び目と結び目の間の髪を、指でつまんで優しく引き出し、ふんわりとした「玉ねぎ」のような丸い形を作るのです。
簡単なのに、手抜き感はゼロ。どこかレトロで、元気な印象を与えてくれるこのスタイルは、人とはちょっと違うおしゃれを楽しみたいあなたにぴったりです。
【髪の長さ別】ゴムだけ!15分で完成の浴衣ヘアアレンジ
それでは、いよいよ実践編です。
先ほどご紹介した「神テク」を使って、あなたの髪の長さに合わせた具体的なアレンジ方法をご紹介します。
ここでの約束は2つ。
1.使う道具はヘアゴムだけ(アメピンやUピンが苦手でも大丈夫!)
2.どれも15分以内に完成する
さあ、鏡の前に立って、一緒にやってみましょう!
ショート・ボブさん向け:簡単ハーフアップアレンジ
「髪が短いから、アップスタイルなんて無理…」
そんな風に諦めていたショートヘアさん、ボブヘアさん、お待たせしました。短いからこそ可愛い、涼しげなアレンジがあるんです。
【手順】
- まず、耳から上の髪(ハチ周り)をざっくりと手ぐしで集め、後頭部の真ん中あたりでゴムで結びます。
- 結んだ毛束で「くるりんぱ」を1回。これだけでもう可愛い!
- (もう少し華やかにしたい場合)サイドの顔周りの毛束を少しとり、それぞれ「ロープ編み」をして、くるりんぱの結び目の上でピンやゴムで留めます。
- 最後に、くるりんぱの部分や、トップの髪を指で少しずつつまんで引き出し、ふんわりとした丸みを出したら完成です!
短い襟足がすっきりと見えて、浴衣姿のうなじを、とってもきれいに見せてくれますよ。
- 所要時間: 約5分
- 使う道具: ヘアゴム1〜2本
ミディアムさん向け:最強ゆるふわアップスタイル
肩につくくらいのミディアムヘアは、アレンジの幅が広がるゴールデンレングス。不器用さんでも、まるで美容室でセットしてもらったかのような、ゆるふわアップが簡単に作れます。
【手順】
- 髪全体を、耳よりも下の低い位置で、ひとつに結びます。この時、きっちり結びすぎず、少しゆるめにしておくのがポイント。
- 結んだ毛束で「くるりんぱ」をします。
- くるりんぱした毛先を、そのまま結び目の穴(くるりんぱの割れ目)にもう一度通すようなイメージで、内側に丸め込みます。
- 毛先が全部隠れたら、上からもう一本のゴムで、お団子ごと結んで固定します。
- 最後に、お団子部分と後頭部の髪を、バランスを見ながら大胆に引き出して、ゆるふわ感を出したら完成!
後れ毛を顔周りや耳の後ろから少し出すと、一気にこなれ感がアップします。浴衣デートにもぴったりの、最強ゆるふわスタイルです。
- 所要時間: 約10分
- 使う道具: ヘアゴム2本
ロングさん向け:編まない編み下ろし風アレンジ
ロングヘアさんは、その長さを活かした、華やかなダウンスタイルがよく映えます。でも、三つ編みや編み込みで作る「編み下ろし」は、まさに上級者テクニックの代表格ですよね。
でも、大丈夫。編まなくても、作れるんです。
【手順】
- まず、髪全体を低い位置でひとつに結び、ポニーテールを作ります。
- 結び目から5cmほど下を、もう一本のゴムで結びます。
- 1つ目と2つ目のゴムの間を「くるりんぱ」します。
- さらに5cm下をゴムで結び、同じように、2つ目と3つ目のゴムの間で「くるりんぱ」します。
- これを、毛先まで繰り返していきます。
- 全てのくるりんぱが終わったら、それぞれの部分を、外側に向かって優しく、たっぷりと引き出していきます。この「崩し」の作業が、華やかに見せる一番のポイントです!
まるで複雑な編み込みをしたかのような、手の込んだ編み下ろしスタイルが、驚くほど簡単に完成します。
- 所要時間: 約15分
- 使う道具: ヘアゴム3〜5本(髪の長さに合わせて)
絶対に崩したくない!夏祭りを1日楽しむための簡単キープ術
せっかく可愛くできたヘアアレンジ。それが、汗や人混みで、イベントの途中で崩れてしまったら…本当に悲しいですよね。
私にも経験があります。花火が始まる頃には、ただのボサボサ頭になっていた、あの夏の夜…。
そんな悲劇を繰り返さないために。誰でもできる、簡単な3つのキープ術を伝授します。これは、ヘアアレンジの成功率をぐっと上げてくれる、いわば「お守り」のようなテクニックです。
① アレンジ前の下準備が9割
実は、アレンジの持ちは、髪をまとめる前の**「下準備」**で、その9割が決まると言っても過言ではありません。
お化粧をするとき、下地を塗るとファンデーションのノリが良くなり、崩れにくくなりますよね。ヘアアレンジも全く同じです。
髪をまとめる前に、スタイリングワックスやヘアバームを、10円玉くらいの量を手に取り、手のひら全体に薄く広げてから、髪の内側から揉み込むようにして馴染ませておきましょう。
こうすることで、髪の毛一本一本がコーティングされ、まとまりやすくなるだけでなく、ゴムで結んだ部分が緩みにくくなり、格段に崩れにくくなります。サラサラのストレートヘアで、アレンジがすぐほどけてしまうという方にこそ、ぜひ試してほしい工程です。
② 仕上げの「シューッ!」を忘れずに
アレンジが完成したら、最後の総仕上げです。
髪全体から20~30cmほど離した位置から、ヘアスプレーを全体にふんわりと吹きかけましょう。近くからかけすぎると、髪がパリパリになってしまうので、少し離れて、霧のヴェールをかけるようなイメージで。
特に、結び目や、後れ毛の根元など、**「ここだけは絶対に崩したくない!」**という部分には、少しだけ集中的にスプレーしておくと安心感が違います。これで、あなたのアレンジに見えない「透明のネット」がかかった状態になります。
③ 髪飾りは「固定ピン」の役割も果たす
後ほど詳しくご紹介しますが、浴衣に合わせる髪飾りは、ただの「飾り」ではありません。実は、アレンジの強度を高めてくれる**「隠れ固定ピン」**としての役割も果たしてくれるんです。
例えば、くるりんぱで作ったお団子が少しぐらつくなら、その根本を隠すようにクリップで留める。ロープ編みの毛先がうまく隠せないなら、その上からバレッタをつける。
見た目も可愛くなって、強度もアップするなんて、まさに一石二鳥ですよね。ぜひ、この「補強」という視点で、髪飾りを選んでみてください。
【最終手段】つけるだけでOK!簡単アレンジを格上げする神アイテム
「やり方は分かったけど、やっぱり自分でやるのは自信がない…」
「もっとシンプルに、ただ結んだだけでも、どうにかならないかな?」
ここまで読んで、まだ少し不安なあなたへ。最後に、とっておきの最終手段をお教えします。
それは、**「神アイテムの力を借りる」**ということです。
極端な話、シンプルなひとつ結びですら、たったひとつのアイテムを加えるだけで、一瞬にして生活感が消え、「ちゃんとおしゃれしてきた人」に見せることができるんです。
不器用さんの救世主は「ヘアクリップ」と「マジェステ」
数あるヘアアクセサリーの中でも、特に不器用さんにおすすめしたいのが、この2つです。
- ヘアクリップ: ゴムで結んだ、その結び目。どうしても生活感が出てしまうこの部分を、上からガシッと挟んで隠すだけでOK。
- マジェステ: かぶせ(プレート)と、かんざしのようなスティックがセットになった髪飾り。これも、結び目の上にプレートをかぶせ、スティックを挿すだけで、一瞬でゴム隠しが完了します。
これらのアイテムの素晴らしいところは、難しいテクニックが一切不要で、誰でも確実におしゃれ度をアップさせられる点です。雑貨屋さんや、アクセサリーショップ、最近では300円ショップなどでも、浴衣に合う和風の素敵なものがたくさん見つかりますよ。
まとめ
最後に、編み込みができないあなたが、自信を持って浴衣ヘアを楽しむための大切なポイントを、もう一度振り返ってみましょう。
・編み込みはできなくて当たり前!「ねじる」「くるりんぱ」で十分可愛い
・ヘアゴムだけで、自分の髪の長さに合ったアレンジに挑戦しよう
・崩れないコツは「事前のワックス」と「仕上げのスプレー」
・自信がなければ、可愛い髪飾りの力を借りればOK!
いかがでしたか?
もう「私には無理」なんて、思う必要はないと感じていただけたでしょうか。
難しいテクニックは、おしゃれなヘアアレンジに、必ずしも必要ではありません。
大切なのは、ちょっとしたコツを知っていることと、「自分にもできるかも!」と楽しんで挑戦してみる気持ちです。
この記事で紹介した簡単な方法で、今年の夏は、あなたらしい最高のヘアアレンジで、浴衣のおしゃれを思いっきり楽しんでくださいね。応援しています!