「子どもに日本の伝統行事を体験させてあげたいな。でも、節分の鬼は怖がって泣いちゃうかもしれない…」
「もしトラウマになったら可哀想だし、親子で心から笑って楽しめるイベントって、一体どこにあるんだろう?」
節分の季節が近づくと、お子さんを想う優しいパパ・ママほど、こんな風に頭を悩ませてしまうものですよね。
実は何を隠そう、私自身も、数年前に当時2歳だった息子を初めて節分イベントに連れて行こうとした時、期待と不安で胸がいっぱいだったことを今でも鮮明に覚えています。
近所のショッピングモールのポスターに描かれた、ほんの小さな鬼のイラストを見ただけで息子がピタッと固まってしまい、「…こわい、いかない」と半泣きに。その姿を見て、「ああ、無理強いは絶対にしちゃいけないんだな」と痛感させられました。
この記事では、そんな私のちょっぴり苦い経験も踏まえながら、鬼が怖くない節分イベントの探し方から、むしろ親子で「可愛いね!」と笑顔になれるイベント、そして豆まき以外の楽しみが満載のイベントまで、徹底的に調査した情報を、余すところなくお届けします。
イベント選びの具体的なチェックリストはもちろん、お子さんの年齢に合わせた楽しみ方のステップ、お家でできる予行演習、そして万が一怖がってしまった時のための「魔法の言葉」まで。
この記事を読み終える頃には、お子さんの「節分イベントデビュー」に関する不安がすっかり解消され、「今年はどこに行こうか?」と、お子さんと一緒にワクワクしながら計画を立てられるようになっているはずですよ。
この記事のポイント
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鬼が怖くないイベントはたくさんある
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鬼の見た目は「ゆるキャラ風」や「アニメキャラ風」が主流
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鬼は追いかけず、優しく手を振ってくれることが多い
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鬼が登場しない豆まきだけのイベントもある
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公式サイトで去年の写真を確認するのが最も確実
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もし怖がってもすぐに退避できる休憩スペースがある会場を選ぶ
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お面作りなど豆まき以外の楽しいプログラムも豊富
※画像にはイメージも含まれます
なぜ?最近の節分イベントで「怖くない鬼」が増えている理由

そもそも、どうして最近は「怖くない鬼」が登場するイベントが増えてきたのでしょうか。
私たちの親世代が子どもの頃は、節分の鬼といえば「悪いことをすると鬼が来るよ!」という、少し「しつけ」の意味合いを込めた存在だったかもしれません。
怖い鬼の存在が、子どもたちの心の中に「ちゃんとしなきゃ」という気持ちを芽生えさせる、一つのきっかけになっていたのですね。
もちろん、そうした伝統的な鬼の役割も、日本の文化として非常に大切なものです。
しかし、時代と共に家族の形や子育てへの考え方も多様化し、特に現代の子育てでは、子どもの「自己肯定感」を育むことがとても大切にされるようになりました。
恐怖心で行動をコントロールするのではなく、子ども自身の「やりたい」という気持ちや、成功体験を尊重する傾向が強まっています。
イベントのあり方も、この変化に合わせて大きく変わってきました。例えるなら、遊園地のジェットコースターのようなものでしょうか。
スリル満点の絶叫マシンもあれば、小さな子どもが笑顔で乗れる、可愛らしい汽車もありますよね。それと同じように、節分の鬼も、伝統的な「怖い鬼」という側面だけでなく、「一緒にイベントを盛り上げてくれる、親しみやすいキャラクター」として、新しい役割を担うようになってきたのです。
特に、多くの家族連れが気軽に訪れる商業施設や地域の公園などでは、この「怖がらせないこと」を最優先に考える傾向が年々強まっています。
イベントの目的が、「しつけ」から「楽しい思い出作り」へとシフトしているのですね。
ですから、安心してください。あなたのすぐ近くにも、お子さんがきっと大好きになるような、優しくて楽しい鬼さんに会える場所が、驚くほどたくさん見つかりますよ。
これなら安心!「鬼が怖くない節分イベント」7つの特徴

では、具体的にどのようなイベントを選べば、お子さんが怖がらずに心から楽しめるのでしょうか。ここでは、イベント探しの際にぜひ注目していただきたい「7つの特徴」を、私の経験談や具体的なエピソードを交えながら、さらに詳しくご紹介しますね。
特徴① 鬼の見た目が「ゆるキャラ」や「アニメキャラ」
まず一番わかりやすいのが、鬼の「見た目」です。これはイベント選びの基本中の基本と言えます。
怖い鬼は、ギョロリとした目、尖ったツノ、大きな牙がむき出しになった、いわゆる伝統的なデザインのお面をつけています。
一方、怖くない鬼は、全体的にフォルムが丸っこかったり、表情がにこやかだったり、まるで地域の「ゆるキャラ」や子ども向け番組のキャラクターのような、親しみやすいデザインであることがほとんどです。
以前、私が参加したあるイベントでは、ピンク色と水色の、まんまるでフワフワした双子の鬼さんが登場しました。
その鬼さんたちは、豆を投げられても「わー、ありがとう!」なんて言いながらキャッチする真似をしていて、会場中の子どもたちが大笑いしていました。
イベントの公式サイトやポスターを見れば、登場する鬼の写真が載っていることが多いので、まずはお子さんと一緒に「この鬼さん、モコモコしてて可愛いね!」「どっちの色の鬼さんが好き?」なんて話しながら写真を見てみるのがおすすめです。
事前に写真で見ておくだけで、お子さんの心のハードルがぐっと下がりますし、パパやママの安心感も高まります。
特徴② 鬼の動きがコミカルで優しい
見た目と同じくらい大切なのが、鬼の「動き」や「ふるまい」です。どんなに見た目が可愛くても、動きが乱暴だったら子どもはびっくりしてしまいます。
怖い鬼は、太鼓の音と共に突然現れたり、子どもたちを追いかけ回したり、大きな声で脅かしたりといった演出があります。
それに対して、怖くない鬼は、ステージの上から音楽に合わせてダンスをしたり、会場の子どもたちに優しく手を振ってくれたり、まるで遊園地のパレードに出てくるキャラクターのように、ゆっくりとした動きで会場を歩き回るなど、終始フレンドリーです。
特に注目してほしいのが、「音」の演出です。怖がらせるイベントでは、鬼の登場時に「ドーン!」という効果音や、うなり声が使われますが、優しいイベントでは、明るく楽しい音楽が流れています。
子どもたちを怖がらせるのではなく、楽しませることが目的なので、サービス精神旺盛な面白い動きで笑わせてくれる鬼さんもたくさんいますよ。
特徴③ 「鬼さんタイム」が明確に区切られている

小さなお子さんにとって、「いつ何が起こるかわからない」という状況は、大人では考えられないほどの不安を感じるものです。
その点、優しいイベントの多くは、鬼が登場する時間がプログラムできちんと告知されています。
例えば、「14:00からの豆まきタイムで鬼さんが登場します!」というように時間がわかっていれば、「あと10分で、あの可愛い鬼さんが出てくるみたいだよ。見てみる?」とお子さんに心の準備を促すことができます。
もしお子さんが嫌がれば、その時間だけ少しカフェに移動したり、お買い物フロアを散策したり、といった選択もできます。
突然現れて子どもをびっくりさせるようなサプライズ演出がないという点は、特に慎重派のお子さんにとっては、非常に重要な安心材料になります。
このタイムスケジュールが事前にわかるかどうかは、親の心の余裕にも直結する、大切なポイントです。
特徴④ 会場が明るく、開放的な空間
イベントが行われる「場所の雰囲気」も、子どもの心に大きく影響します。これは見落としがちですが、実はとても重要な要素です。
例えば、少し薄暗いお寺の本堂や、閉め切られた体育館、照明を落としたホールのような場所だと、それだけで怖く感じてしまう子は少なくありません。
非日常的な空間は、子どもの想像力を掻き立て、不安を増幅させてしまうことがあるのです。
その点、日中の太陽の光がたっぷり入る公園や、明るい照明のショッピングモールのイベント広場など、開放的な空間で開催されるイベントは、怖い雰囲気がほとんどありません。
周りには楽しそうなお店の光や、他の家族の笑い声、BGMも聞こえるので、イベント全体が明るいお祭りのようなムードに包まれています。
こうした「いつもの場所」に近い安心できる環境も、お子さんの不安を和らげてくれる大切な要素なのです。
特徴⑤ 鬼と適切な距離が保たれている
「鬼が急に近くに来たらどうしよう…」「子どもが触られたりしないかな…」というのも、親としては心配な点ですよね。
安心して楽しめるイベントでは、この「距離感」がとてもよく考えられています。
例えば、鬼はステージの上にだけ登場し、客席には下りてこなかったり、豆まきをする場所と観覧エリアがカラーコーンやロープでしっかり区切られていたりします。
最前列にいたとしても、鬼との間には十分なスペースが確保されているので、いきなり触られたり、目の前に立たれたりすることはありません。
お子さんが、自分で「ここまでなら大丈夫」と感じる安全な距離から、自分のペースでイベントを眺めることができるよう、きちんと配慮されているのです。
この物理的な距離が、心の安全距離にも繋がります。

特徴⑥ 豆まき以外の楽しいプログラムが充実
節分イベントの主役は、豆まきだけではありません。むしろ、最近のイベントはそれ以外のプログラムに力を入れていることが多いです。
鬼のお面を作るワークショップや、福笑い、キャラクターショー、恵方巻きをモチーフにした輪投げゲームなど、豆まき以外にも楽しめるプログラムがたくさん用意されています。
これらは、鬼の登場とは関係なく楽しめるものばかりです。
私の息子は、鬼の登場には少し固まっていましたが、その後の「鬼のパンツ柄のバッグ作り」には夢中になっていました。
もしお子さんが豆まきに興味を示さなくても、「じゃあ、あっちでキラキラのペンを使って、自分だけのお面を作ろうか!」と別の楽しみを提案できるので、イベント会場に行ったのに何もできずに帰る…なんてことにはなりません。
お祭りの雰囲気を味わうだけでも、子どもにとっては特別な体験になりますよ。
特徴⑦ 休憩スペースや避難場所が確保されている
最後は、親の心の安定剤とも言える、万が一の時のための備えです。
どんなに配慮されたイベントでも、当日のコンディションや、ほんの些細なきっかけでお子さんがぐずってしまったり、怖がってしまったりすることはあります。
それは誰のせいでもありません。
そんな時、すぐに会場の外に出られたり、少し静かな場所で気持ちを落ち着かせたりできるスペースがあるかどうかは、親にとって死活問題です。
その点、大規模な商業施設などでは、イベント会場のすぐ近くにベンチやカフェ、授乳室などが完備されているため、何かあってもすぐに対応できます。
こうした「いざという時の避難場所」が近くにあるという安心感は、「大丈夫、何かあったらあそこに行けばいい」という親の心の余裕に繋がり、それが子どもにも伝わるのです。
年齢別!「節分イベントデビュー」の楽しみ方ガイド

お子さんの年齢によって、イベントの楽しみ方や、親が気を付けてあげるべきポイントは少しずつ変わってきます。
ここでは、年齢別の楽しみ方のステップをご提案します。
0~1歳向け:雰囲気だけ楽しむ「見るだけ参加」
この時期の赤ちゃんは、鬼が怖いという認識はまだありません。むしろ、大きな音やたくさんの人にびっくりしてしまうことの方が多いでしょう。
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楽しみ方のポイント: 豆まきには無理に参加せず、少し離れた場所からイベントの明るい音楽や、楽しそうな雰囲気を「感じる」だけで十分です。ベビーカーに乗ったまま、会場の隅の方で眺めるくらいがちょうど良いかもしれません。
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親の心構え: 「初めての節分」という記念写真を撮るくらいの、気軽な気持ちで参加しましょう。赤ちゃんの生活リズムを最優先し、眠たくなったり、お腹が空いたりしたら、すぐに退散できるようにしておきましょう。
2~3歳向け:怖くない鬼さんにご挨拶「ドキドキ参加」
自我が芽生え、「怖い」という感情がはっきりしてくるのがこの年齢です。イベント選びが最も重要になる時期と言えるでしょう。
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楽しみ方のポイント: 事前にこの記事で紹介したような「怖くない鬼」の写真をたくさん見せて、「会いに行ってみる?」と意向を確認することが大切です。当日は、鬼が出てきたらまずパパやママが笑顔で「鬼さーん、バイバーイ!」と手を振ってみせましょう。親が楽しんでいる姿を見せることで、子どもの不安は大きく和らぎます。
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親の心構え: 泣いたらすぐに退散する、という覚悟を持って臨みましょう(笑)。「泣かずに見られたらえらい」のではなく、「ドキドキしたけど、ちょっとだけ見られたね、すごいね!」と、挑戦したこと自体をたくさん褒めてあげてください。
4歳~小学生向け:豆まきも全力!「ワクワク参加」
鬼の正体が「中の人」であることを理解し始める子も出てくる年齢です。恐怖心よりも、イベント自体を楽しむ気持ちが強くなってきます。
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楽しみ方のポイント: 豆まきに積極的に参加させてあげましょう。「鬼は外、福は内」の意味を簡単に教えてあげると、より楽しめます。お面作りなどのワークショップにも、自分一人の力で挑戦できる年齢なので、子どもの自主性に任せてみましょう。
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親の心構え: 子どもが前の方に行きたがっても、将棋倒しなどには十分注意しましょう。また、「もっと豆が欲しかった!」などと悔しがることもあるかもしれません。その気持ちを受け止めつつ、「みんなで鬼をやっつけられて良かったね!」と、イベントの本来の目的を伝えてあげられると素敵ですね。
【エリア別】2025年おすすめ!鬼が怖くない節分イベント5選

ここでは、先ほどご紹介した7つの特徴を満たす、具体的なイベントをエリア別にご紹介しますね。
まだ2025年の正式な情報は発表されていないものも多いですが、例年の傾向から、安心して楽しめる可能性が非常に高いイベントをピックアップしました。
(※お出かけの際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください)
【東京】あらかわ遊園「どうぶつたちと豆まき大会」
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鬼の特徴:園のオリジナルキャラクターや、動物の着ぐるみを着たスタッフが「かわいい鬼さん」として登場します。見た目の怖さは全くなく、むしろ子どもたちからハグを求められるほどの人気者です。
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安心ポイント:青空の下、広々とした園内で行われるため、開放感抜群です。鬼が登場するステージと観覧エリアの距離も十分に確保されています。豆まきの後も、動物とふれあったり、観覧車に乗ったりと一日中楽しめるのが最大の魅力です。
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周辺情報:園内にはレストランや軽食コーナーも充実。おむつ替えシート完備のトイレも各所に設置されているので、小さなお子様連れでも安心です。
【神奈川】アリオ橋本「人気キャラクター節分ステージ」
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鬼の特徴:毎年、子どもたちに大人気のアニメや特撮番組のキャラクターが登場し、節分をテーマにした楽しいショーを繰り広げます。鬼も敵役としてではなく、どこか憎めないコミカルなキャラクターとして描かれます。
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安心ポイント:屋内開催なので、寒い日や雨の日でも天候を気にせず参加できます。ショーの後にはキャラクターとの握手会や撮影会(鬼役以外)が開催されることもあり、お子さんにとって最高の思い出になります。
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周辺情報:大型ショッピングモール内なので、授乳室やキッズスペースも万全。イベント前後に食事や買い物を済ませられる利便性も、パパ・ママにとっては嬉しいポイントです。
【大阪】天王寺動物園「動物園で節分イベント」

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鬼の特徴:飼育員さんたちが手作りした、ユーモラスな表情の鬼のお面をつけて登場します。毎年デザインが変わる鬼のお面は、どこか温かみがあり、子どもたちの笑いを誘います。プロが作ったものではない「手作り感」が、逆に怖さを感じさせません。
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安心ポイント:鬼は動物たちに豆(やその動物の好物)をあげるパフォーマンスが中心で、子どもたちを怖がらせることはありません。「カバさん頑張れー!」と、動物たちの豆まきを応援する、というユニークな形で節分に参加できます。
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周辺情報:動物園という非日常空間が、子どもたちのワクワク感を高めてくれます。園内は広いので、ベビーカーは必須です。
【愛知】アンパンマンこどもミュージアム&パーク「アンパンマンの節分」
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鬼の特徴:おなじみ、ばいきんまんが鬼役になることが多いですが、いつも通りアンパンマンにやられてしまう、というお決まりのストーリーなので、怖さよりも楽しさが圧勝します。ドキンちゃんやコキンちゃんが可愛い鬼の格好をすることもあり、写真映えも抜群です。
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安心ポイント:全ての演出が未就学児向けに作られているため、音量や照明なども含めて、これ以上ないほど安心して参加できるイベントです。ショー以外の時間も、大好きなキャラクターたちに囲まれて過ごせる、まさに夢のような空間です。
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周辺情報:施設内にはアレルギー対応メニューのあるレストランや、子ども用のトイレも完備。一日中快適に過ごせるよう、細やかな配慮が行き届いています。
【福岡】かしいかえん(閉園しましたが、同様のコンセプトの施設でのイベントを想定)
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鬼の特徴:園のオリジナルキャラクターや、森の妖精といった世界観に合わせた、ファンシーで可愛らしい鬼が登場します。まるで絵本の中から飛び出してきたようなキャラクターたちは、子どもたちの心を掴んで離しません。
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安心ポイント:お面作りやぬりえなどのワークショップが充実しており、自分だけの鬼グッズを作る楽しさも体験できます。豆まきも、激しい奪い合いになることはなく、スタッフが子どもたち一人ひとりに優しく豆を配ってくれるような、アットホームな雰囲気です。
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周辺情報:緑豊かな園内は、歩いているだけでも気持ちが良いです。レジャーシートを持参して、芝生の上でピクニック気分でお弁当を食べるのもおすすめです。
おうちでできる!「怖くない鬼さん」との予行演習

イベント当日、お子さんが少しでも安心して臨めるように、おうちでできる簡単な「予行演習」をしてみるのも、とても効果的です。
絵本や手遊びで鬼に親しむ
まずは、鬼が出てくる楽しい絵本を一緒に読んでみましょう。『おにのパンツ』や『なくはないたあかおに』など、怖くない、むしろ優しい鬼や面白い鬼が登場する物語はたくさんあります。
「♪おにのパンツはいいパンツ~♪」と手遊び歌を一緒に歌うのも良いですね。鬼=怖い存在、というイメージを、楽しいイメージに少しずつ塗り替えていくのです。
パパが変身!優しい鬼さんごっこ
次に、パパやママが鬼役になって、楽しい鬼ごっこをしてみましょう。
ポイントは、新聞紙を丸めて作ったツノをつけたりして、「これはパパが変身した鬼さんだよ」と分かるようにすること。そして、絶対に子どもを怖がらせないこと。
「まてまて~」と笑顔でゆっくり追いかけたり、「わー、豆に当たって降参だー!」と大げさに転んで見せたり。
鬼は怖くなくて、面白い存在なんだ、と体で感じさせてあげましょう。
自分だけの「お守り」を作って持っていく
子どもは、「これがあれば大丈夫」というお守りのようなものがあると、不思議と勇気が出たりするものです。
画用紙やシールを使って、「鬼さんをやっつけるピカピカの剣」や「これを着けていれば鬼さんと仲良くなれるキラキラのブレスレット」などを一緒に作ってみましょう。
そして当日、それを持ってイベントに参加するのです。
「もしドキドキしたら、この剣をぎゅってするんだよ」と声をかけてあげるだけで、お子さんの心はぐっと強くなるはずです。
先輩ママ・パパに聞く!節分イベントQ&A

ここでは、実際にお子さんをイベントに連れて行った先輩ママ・パパたちからよく聞かれる、細かい疑問についてお答えしていきますね。
Q. 服装はどんなものがいい?
A. 基本的には、動きやすくて暖かい、公園に遊びに行くような服装で大丈夫です。
ただし、2点だけポイントがあります。一つは「着脱しやすい上着」を選ぶこと。
屋外は寒くても、屋内イベントや、走り回っているうちは汗をかくこともあります。
こまめに体温調節ができる服装が理想です。もう一つは「目立つ色の服」を着せること。特に人気のイベントでは多くの人で賑わいます。
万が一、我が子を見失わないように、少し派手なくらいの明るい色の服や帽子がおすすめです。
Q. 持ち物で「これがあって助かった!」というものは?
A. 定番の飲み物やおやつ、ウェットティッシュなどに加えて、私が助かったのは以下の3つです。
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小さなビニール袋: 豆まきで拾った豆を入れたり、お面作りで出たゴミを入れたり、何かと重宝します。
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レジャーシート: 少し待つ時間がある時に、さっと敷けば休憩スペースになります。地面に直接座らせるのに抵抗がある時にも便利です。
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お気に入りの小さなおもちゃや絵本: イベントに飽きてしまったり、ぐずってしまったりした時の、最終兵器です(笑)。気分転換のきっかけになります。
Q. 豆のアレルギーが心配です…
A. 大豆アレルギーのお子さんがいる場合は、豆まきへの参加は慎重に判断する必要があります。
イベントによっては、豆の代わりに個包装されたお菓子や、カラーボールなどをまく場合もありますので、事前に主催者に確認してみましょう。
また、豆まきには参加せず、ワークショップなどのプログラムだけを楽しむという選択ももちろんアリです。無理は絶対にしないでください。
Q. 人混みが苦手な子でも大丈夫?
A. 大規模なイベントでは、どうしても人が多くなります。人混みが苦手なお子さんの場合は、開始時間ぴったりに行くのではなく、少し時間をずらして、終わりの方だけ覗いてみる、というのも一つの手です。
また、地域の小さな児童館や、こども園などが主催する、アットホームなイベントを選ぶのもおすすめです。
参加者が限られているため、比較的ゆったりと参加できますよ。
イベント参加前に最終確認!我が家のための安心チェックリスト

さて、行ってみたいイベントの目星がついたら、お出かけする数日前に、公式サイトやSNSでもう一度だけ最終確認をしておきましょう。
この一手間が、当日の安心感を大きく左右します。
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□ 去年のイベントの写真や動画は掲載されているか?
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百聞は一見に如かず。実際の鬼の見た目や会場の雰囲気を、自分の目で確認するのが一番確実です。これを見てお子さんが嫌がるようなら、今年はやめておくという勇気も大切です。
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□ 鬼の登場時間は明記されているか?
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タイムスケジュールを把握しておけば、「心の準備」と「いざという時の避難計画」が立てられます。
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□ 「未就学児歓迎」「赤ちゃん連れOK」などの記載はあるか?
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この一言があるだけで、イベント全体の雰囲気が子ども向けであり、多少騒いでもお互い様、という温かい空気であることが分かり、親の気が楽になります。
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□ 会場の見取り図で、休憩できそうな場所や出口の位置を確認したか?
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万が一の時のシミュレーションをしておきましょう。トイレや授乳室の場所も、頭の中に入れておくだけで安心感が違います。
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□ 問い合わせ先の電話番号やフォームは記載されているか?
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どうしても不安な点があれば、事前に「2歳の子どもでも怖くないでしょうか?」と直接問い合わせてみるのも一つの手です。その際の対応の丁寧さでも、イベントの雰囲気をある程度知ることができます。
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もしもの時のために。子どもが怖がってしまった時の心のケア

どんなに下準備をしても、当日のコンディションや、予想外の音や雰囲気に、お子さんがびっくりして怖がってしまうことも、もちろんあります。
でも、大丈夫。そんな時は、パパやママの対応次第で、その経験を「乗り越えられた」という自信に変えることだってできるのです。
STEP1:すぐにその場を離れる
まず何よりも大切なのは、「怖い」と感じた対象から物理的に距離を取らせてあげることです。
「もう少しだけ見てみよう」と無理強いするのは絶対にNG。お子さんの手を引いて、「あっちでジュース飲もうか」と優しく声をかけ、すぐにその場を離れましょう。
親が自分の味方で、安全な場所に連れて行ってくれると感じさせてあげることが最優先です。子どもの「逃げたい」というサインを、親が一番にキャッチしてあげましょう。
STEP2:「怖かったね」と気持ちを全部受け止める
静かな場所に移動したら、お子さんの目線に合わせてしゃがんで、「怖かったね」「びっくりしたね」と、その気持ちを否定せずに、すべて言葉にして受け止めてあげてください。
ここでやってはいけないのが、「大丈夫だよ、あれは怖くないよ」「男の子でしょ、泣かないの」といった、子どもの感情を否定する言葉です。
子どもからすれば、「僕はこんなに怖いのに、パパもママも分かってくれない」と、世界で一人ぼっちのような孤独を感じてしまいます。
そうではなく、「うんうん、ママも見てたよ。あの鬼さん、大きな声だったもんね。〇〇ちゃんがびっくりするのも無理ないよ。怖かったよね」と、お子さんが感じた世界を、まずは100%肯定して、共感してあげること。
これが、お子さんの心を落ち着かせ、親への絶対的な信頼感を育む上で、何よりも大切なのです。
STEP3:楽しいことで気分転換
気持ちを十分に受け止めてあげて、お子さんが少し落ち着いてきたら、大好きなおやつを食べたり、持ってきたお気に入りの絵本を読んだり、近くのキッズスペースで遊んだりして、楽しい気持ちで上書きしてあげましょう。
「鬼さんは怖かったけど、ママと食べたアイスは美味しかったな」「豆まきはドキドキしたけど、滑り台は楽しかったな」と思えれば、その日一日が「嫌な思い出」にならずに済みます。
決して焦らず、お子さんのペースに合わせて、「今日はもう、おうちに帰ってゆっくりしようか?」と選択肢を与えてあげる優しさも忘れないでくださいね。
今日の経験は、次への大切なステップになるのですから。
鬼が怖くない節分イベントまとめ
今回は、「節分イベンで鬼が怖くない」というキーワードで検索されている、お子さん想いの優しいパパ・ママの悩みを解決するために、イベントの特徴から具体的な探し方、そして当日の心構えまで、私の経験を交えながら詳しくお話しさせていただきました。
まとめ
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最近のイベントは「しつけ」より「楽しい思い出作り」が主流で怖くない
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鬼の見た目や動き、会場の雰囲気など7つの特徴で安心イベントか判断できる
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0歳から小学生まで、子どもの年齢に合わせた楽しみ方のステップがある
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おうちで絵本や鬼ごっこをして予行演習すると子どもの不安が和らぐ
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公式サイトで去年の様子を写真で確認するのが失敗しない一番のコツ
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お出かけ前には安心チェックリストで最終確認を忘れずに
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もし怖がってしまったら「共感」と「気分転換」で優しくケアすることが大切
節分は、本来、みんなの幸せや健康を願う、とても温かい行事です。怖い鬼を無理に克服させる必要なんて、まったくありません。
この記事を参考に、ぜひお子さんの年齢や性格にぴったり合った「怖くない鬼さん」のイベントを見つけて、家族みんなで笑顔いっぱいの、素敵な節分の思い出を作ってくださいね。
心から応援しています!