今年もまた、カレンダーが5月に近づくにつれて、なんとなく胃のあたりがキリキリと痛むような思いをしていませんか。
テレビをつければ「お母さんありがとう」という感動的なCMが流れ、スーパーやデパートに行けばカーネーションの赤色が目に焼き付く。
世の中が「感謝」という美しい言葉で溢れるこの季節、あなたの心の中には、それとは裏腹な、重たくて黒いモヤモヤが渦巻いているかもしれません。
「何か贈らなければならない」というプレッシャー。
「正直、もう何もしたくない」という本音。
そして、「そんな自分は冷酷な人間なのではないか」という自己嫌悪。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
私自身もかつて、仕事と育児に追われる中で、夫がソファでスマホゲームをしている横で、必死に義母へのギフトカタログをめくっていた経験があります。「なんで私だけがこんなに悩まなきゃいけないの?」と、カタログを投げつけたくなる衝動を必死に抑えていました。
世間では、SNSのキラキラした投稿やドラマの影響で「素敵な嫁」が演じられていますが、実は義母への母の日をスルーしている、いわゆる「何もしない派」の人は決して少なくありません。
もし今、あなたが「母の日に何もしない」という選択をしようとして罪悪感に苛まれているなら、どうか自分を責めないでください。
あなたが冷たい人間なのではなく、そこに至るまでの正当な理由が必ずあるはずだからです。
この記事では、義母への母の日を「何もしない」と決めたあなたへ、心の重荷をそっと下ろすための考え方と、波風を立てずにやめるための具体的なロードマップをお伝えします。
あなたの心を守るための「盾」として、この記事を使ってください。
この記事のポイント
- 母の日は本来「実子(夫)」が感謝を伝える日であり嫁の義務ではない
- 「何もしない=冷酷」ではなく自分を守るための防衛策
- 金銭的事情や子供の教育費を理由にするのは正当な断り文句
- プレゼントをやめてもLINEや電話だけで十分義理は果たせる
- 義母の反応よりも自分のメンタルヘルスを最優先してよい
なぜ「母の日に何もしない」ことに罪悪感を抱く必要がないのか
まず最初に、あなたの心にこびりついている「罪悪感」の正体を、一つひとつ丁寧に解きほぐしていきましょう。
あなたが感じている「申し訳なさ」や「後ろめたさ」は、実はあなた自身が生み出したものではなく、長い時間をかけて社会や周囲の環境によって植え付けられた「呪い」のようなものかもしれません。
「義母に何もしない」という選択は、決して非道なことではありません。むしろ、現代の家族関係において、非常に合理的で健全な判断であることも多いのです。
母の日は「夫の母親」への感謝の日であり、嫁の義務ではない
ここが最も重要なポイントであり、すべての出発点です。冷静に事実を確認しましょう。
義母は、あなたの夫を産み、育ててくれた人です。
あなたにとっては「夫のお母さん」であり、血の繋がった親ではありません。
つまり、感謝を伝えるべき主役、イベントの主催者は、あくまで「実子である夫」のはずです。
それなのに、現実はどうでしょうか。
夫は「お袋? ああ、適当に何か送っておいてよ」と他人事のように言い放ち、あなただけがプレゼント選び、手配、メッセージカードの作成に頭を悩ませている。
そして、届いたプレゼントに対して義母から電話がかかってくるのは、なぜか夫ではなくあなたのスマホ。
「ありがとうね、〇〇さん(あなた)」と言われる裏で、夫は何もしないまま「良い息子」の座に居座り続ける。
この構造に、モヤモヤとした疑問や怒りを感じるのは、あまりにも当然のことです。
日本では長らく「嫁=義実家の世話係」という古い家制度の価値観が根付いていました。「嫁に入ったのだから、夫の親も自分の親同様に大切にすべき」という無言の圧力が、まだあちこちに残っています。
しかし、今は令和の時代です。共働きが当たり前になり、家族の形も多様化しています。
「夫の実家のことは夫がやる、妻の実家のことは妻がやる」という、それぞれの実家担当制(セルフサービス制)を採用している家庭も急増しています。
あなたがやっているのは、本来夫がやるべきことの「代行業務」です。
ボランティアで代行していたサービスを終了したとしても、それは本来の担当者に戻るだけのこと。
あなたが全責任を負って罪悪感を抱く必要は、どこにもないのです。
世間の「良き嫁キャンペーン」に惑わされないで
InstagramやFacebookを開けば、こんな投稿が目に入ってくるかもしれません。
「今日はお義母さんとランチ!いつもありがとう♡」
「母の日にエステ券をプレゼントしました!喜んでもらえてよかった!」
これらを見ると、「ああ、みんなちゃんとやってるんだ」「それに引き換え私は…」と落ち込んでしまうかもしれません。
しかし、断言します。それはあくまで「見せたい部分」だけを切り取った、ほんの一握りのファンタジーです。
SNSに「義母が大嫌いだから今年は無視します」と書く人はなかなかいません。でも、心の中でそう叫んでいる人は山ほどいます。
実際、匿名掲示板や主婦向けの口コミサイト、Q&Aサイトを覗いてみてください。そこには、あなたの想像を絶する数の「母の日やめたい」「何もしない」という声が溢れかえっています。
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「あげるたびに文句を言われるので、3年前にやめました」
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「夫が私の親に何もしないので、私も夫の親には何もしません」
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「金輪際関わりたくないので、事務的なLINEすらしません」
これらは決して過激な意見ではなく、多くの女性が抱えているリアルな本音です。
あなたが「少数派の冷たい人間」なのではありません。
むしろ、義理やしがらみに悩みながらも、これまで何とか関係を維持しようと努力してきた、忍耐強い「多数派」の一人なのです。
あなたがこれまでに悩み、無理をしてプレゼントを贈ってきたという事実こそが、あなたの優しさの証明です。
もう十分に、あなたは「良き嫁」としての役割を果たしてきました。これ以上、世間の作った理想像と自分を比べて、心をすり減らす必要はありません。
過去の「あげても文句」や「嫌味」が原因なら、やめて正解
もしあなたが「何もしない」と決めた理由が、過去の義母の言動にあるなら、その判断は100%正しいと言えます。
むしろ、自分の心を守るための「正当防衛」です。
こんな経験はありませんか?
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「色が派手すぎるわね。私はもっと落ち着いたのが好きなのに」
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「こんな高そうなもの、息子のお金で買ったの? 節約しなさいよ」
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「○○さんのところのお嫁さんは、旅行に連れて行ってくれたんですって」
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贈った服を一度も着ているのを見たことがない。
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お礼の電話で、延々と他の親戚の悪口を聞かされる。
心を込めて選んだ贈り物に対して、このような心ない言葉を投げかけられたり、反応が薄かったりすると、心がポキリと折れてしまいますよね。
プレゼントとは、本来「感謝の気持ち」を形にしたものです。
しかし、それを贈ることであなたが傷つき、ストレスを感じ、義母への苦手意識が強まるのであれば、それはもはやプレゼントとしての機能を果たしていません。
それは「感謝の印」ではなく、「義務という名の貢ぎ物」になってしまっています。
それはまるで、枯れてしまった植物に必死で水をやり続けるようなものです。
いくら水をあげても、花は咲きません。ただ土が腐っていくだけです。
感謝されない贈り物に価値はありません。
嫌な思いをしてまで義理を通すよりも、「何もしない」ことで心の平穏を保つ方が、長い目で見ればお互いにとって平和な選択となるはずです。
【ケース別】私が「母の日」をやめた理由〜3人の物語〜
ここで、実際に「母の日」をやめる決断をした3人の女性の物語をご紹介します。
彼女たちの状況はそれぞれ違いますが、共通しているのは「自分の心を守る選択をした」ということです。
あなたの状況に近いケースがあれば、ぜひ参考にしてください。
ケース1:Aさん(30代後半・パート)の決断
〜文句ばかりの義母に、心が限界を迎えた日〜
Aさんは結婚当初、義母に気に入られようと必死でした。
毎年、人気のスイーツやブランド物のハンカチなどをリサーチし、メッセージカードも手書きで添えて送っていました。
しかし、義母からの反応はいつも冷ややかでした。
「あら、ありがとう。でもね、私こういう甘いものは医者に止められてるのよ(嘘だと知っている)」
「ハンカチ? まあ、あそこのお嫁さんはスカーフだったけどね」
Aさんは「私の選び方が悪いのかな」と自分を責め、翌年はさらに高価なものを贈るという悪循環に陥っていました。
転機は3年前。パートの時間を増やして捻出したお金で贈ったバッグに対し、「色が年寄りくさい」と親戚の前で笑われた時、Aさんの中で何かがプツリと切れました。
「もういいや。私、頑張るのやめよう」
その年から、Aさんは一切の贈り物をやめました。
最初は怖かったですが、何も贈らなくても、義母からの扱いは変わりませんでした(相変わらず嫌味は言われますが、ダメージは減りました)。
「どうせ文句を言われるなら、お金と時間を使わずに言われる方がマシ」
そう気づいたAさんは今、母の日の予算を自分のための「ご褒美ランチ」に使っています。
ケース2:Bさん(40代・会社員)の決断
〜教育費の高騰と、夫の無関心〜
中学生と高校生の子供を持つBさん。塾代や部活の遠征費など、湯水のようにお金が出ていく時期です。
そんな中、毎年恒例の「母の日・父の日・義両親の誕生日」の出費は、家計にとって大きな負担でした。
合計すると年間数万円。決して無視できない金額です。
Bさんが夫に相談しても、「えー、そんなのケチるなよ。お袋が可哀想だろ」と他人事。
自分は1円も出さず、選ぶ労力も払わない夫の言葉に、Bさんの怒りが爆発しました。
「じゃあ、あなたが自分のお小遣いからやって。私はもう家計からは出しません」
Bさんは宣言通り、その年から家計からの拠出をストップしました。
夫は最初こそ文句を言っていましたが、自分のお小遣いが減るのは嫌がり、結局夫も何もしなくなりました。
義母には「子供の教育費がかかるようになりまして、今年からはお気持ちだけ…」と電話で伝えました。
義母も孫の教育費と言われれば強くは言えず、それ以来、形式的なやり取りは自然消滅しました。
ケース3:Cさん(20代後半・主婦)の決断
〜「最初が肝心」と気づいた新婚の勇気〜
結婚2年目のCさんは、友人のアドバイスで「母の日をやめる」ことを決意しました。
その友人は、義実家との付き合いが深すぎて疲弊し、離婚寸前までいった経験があったのです。
「Cちゃん、最初が肝心だよ。一度始めると、一生やり続けなきゃいけなくなる。グレードを下げるのも大変だから、最初から『やらないキャラ』になった方がいい」
その言葉に背中を押され、Cさんは1年目だけカーネーションを贈りましたが、2年目からは「LINEでスタンプを送るだけ」に切り替えました。
義母からは「あら、今年は?」といった雰囲気を感じることもありましたが、Cさんは「すみません〜、バタバタしてて!」と明るくスルー。
「あの嫁は、そういうイベントに疎い子なんだ」
そう思わせることに成功したCさんは、余計な期待を背負うことなく、適度な距離感で義母と付き合えています。
好みがうるさい義母も黙る!手土産は有名店・宮内庁御用達で決まり
今年からスルーしたい!角が立たない「母の日」のやめ方・フェードアウト術
「頭では分かっていても、いきなりゼロにするのは怖い」
「急に関係を切るのではなく、波風立てずにフェードアウトしたい」
そう感じる方も多いでしょう。
急ブレーキをかけると衝撃が大きいように、人間関係にも「徐行運転」が必要です。
ここでは、3年計画で進めるフェードアウト術と、相手を傷つけない「魔法の言い訳」を伝授します。
【3年計画】段階的に縮小していく「フェードアウト」のロードマップ
今まで毎年きちんとしていた人が、突然音信不通になると、相手も「何かあったのか?」「怒らせたのか?」と過剰に反応してしまいます。
そこでおすすめなのが、計画的に規模を縮小していく方法です。
1年目:予算半減作戦(物から消え物へ)
これまで5,000円〜1万円の品物(服、バッグ、高級肉など)を贈っていたなら、まずは3,000円程度の「お菓子」や「コーヒー」「入浴剤」などの消え物(消耗品)にランクダウンさせます。
ポイントは「形に残るもの」をやめること。
「最近、話題のお菓子を見つけたので」といった軽いノリで贈ります。これなら、受け取る側も負担に感じにくく、かつ「ランクが下がった」という事実をマイルドに受け止められます。
2年目:シンプル化作戦(お花一輪 or プチギフト)
翌年は、カーネーション一輪や、500円〜1,000円程度のミニブーケのみにします。あるいは、LINEギフトでコーヒーチケット1枚など。
「今年はシンプルに感謝を伝えようと思いまして」という姿勢を見せます。
ここまで来ると、義母も「ああ、もう高価なものは来ないんだな」と悟り始めます。
3年目:デジタル化作戦(メッセージのみ)
最終段階です。物は一切贈りません。
LINEやメールで「お母さん、いつもありがとうございます。良い一日をお過ごしください」の一言を送るだけに留めます。
スタンプ一つでも構いません。
また、「毎年悩みすぎてネタ切れしてしまった」というのも、立派な理由になります。
形式的な贈り物を卒業し、心の負担を減らしていくプロセスを、焦らず進めていきましょう。
嘘も方便!波風を立てない「やめるための言い訳」スクリプト集
正面切って「もう贈りません」と言う必要はありません。
相手を傷つけず、かつ自分も守るための「優しい嘘」は、円滑な人間関係の潤滑油です。
そのまま使えるスクリプト(台詞)を用意しました。
1. 「金銭的事情」を理由にする(最強の言い訳)
お金がないと言われて、無理やり「それでも贈れ」と言える義母はそうそういません。特に「子供のため」という大義名分は強力です。
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「子供の塾代や学費が本格的にかかるようになり、家計を見直すことになりまして…。気持ちだけで申し訳ありません」
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「住宅ローンの繰り上げ返済を計画していまして、夫婦で節約モードに入っています。イベントごとは縮小することにしました」
2. 「夫婦のルール変更」を理由にする
嫁個人のワガママではなく、「家庭の方針」であると強調します。
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「今年からは、お互いの実家のことはそれぞれが担当しようと夫と決めました。(夫には)何か届くように言っておきますね」
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※これで夫が何もしなくても、それは夫の責任になります。
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「形式的なやりとりはやめて、帰省した時に顔を見せることを大切にしようと夫婦で話しました。その分、お盆に美味しい手土産を持っていきますね!」
3. 「イベント統合」を提案する
回数を減らすだけでも、精神的な負担は大きく軽減されます。
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「母の日、父の日、お誕生日と続くと大変なので、これからは『お盆の帰省』に合わせて、みんなで美味しい食事をする会にまとめませんか?」
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「両親への感謝の日として、父の日と母の日をまとめて『ペアギフト』にさせてもらいますね(といって、安価なペア箸などを贈って終わらせる)」
うっかり当日を過ぎてしまった場合(遅れてごめんね問題)
忙しい毎日の中で、気づけば母の日当日を過ぎてしまっていた、ということもあるでしょう。
そんな時、「遅れてごめんね」と慌てて贈るべきか、悩みますよね。
もし、あなたが今後フェードアウトを狙っているなら、「今年はそのままスルー」が正解です。
今から贈って「忘れていた」と思われるのが嫌だからといって行動を起こすと、また来年も同じプレッシャーを背負うことになります。
一度「何もしなかった年」を作ることで、来年以降のハードルが劇的に下がります。
もし後日、何か突っ込まれるようなことがあれば、
「いやあ、仕事と育児でバタバタしていて、すっかり日が経ってしまって…すみません〜!」
と明るく、サラリとかわしましょう。深刻に謝る必要はありません。
そして、「母の日」という枠にとらわれるのをやめる良いきっかけにします。
お盆や正月に帰省した際、ちょっとした手土産を持っていく。
それで十分に義理は果たせますし、その方が「義務感」ではなく「気遣い」として伝わりやすい場合もあります。
夫への対策:最大の敵は「無関心な夫」かもしれない
義母への「何もしない」を実行する上で、実は最大の障壁となるのが「夫」です。
「お袋が可哀想だろ」「嫁の務めだろ」と、自分は何もしないくせに口だけ出してくる夫。
彼らをどう攻略するかが、あなたの平穏な「何もしないライフ」への鍵を握ります。
パターンA:「可哀想だろ」と言うだけの夫への切り返し
夫が「何か送ってやれよ」と言ってきたら、決して感情的にならず、淡々と「業務の引き継ぎ」を行いましょう。
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夫: 「母の日、何か送った?」
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あなた: 「ううん、今年は送ってないよ。あなたが選んで送ってあげてね。お義母さん、あなたの選んだものなら何でも喜ぶと思うよ!」
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夫: 「えー、俺忙しいし分かんないよ」
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あなた: 「私も仕事と家事で手一杯なの。自分の親のことは自分でやる、って今の時代の常識だよ? 私も自分の親には自分でやってるから」
ここで重要なのは、「私もやらないから、あなたもしなくていい」ではなく、「私は降りるから、やるならあなたがやって」とボールを渡すことです。
ほとんどの夫は面倒くさがりなので、妻がやらなくなれば、自然と夫も何もしなくなり、結果的に「何もしない」が成立します。
パターンB:家計から出そうとする夫への切り返し
「じゃあ俺が買うよ」と言いつつ、家計(生活費)からお金を出そうとする場合は、しっかりと釘を刺しましょう。
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あなた: 「いいよ、送ってあげて。でも、今月の生活費カツカツだから、あなたのお小遣いからお願いね。その方が気持ちも伝わるし!」
「お小遣いから」と言われた瞬間に、トーンダウンする夫は多いものです。
パターンC:あなたの罪悪感を煽ってくる夫への切り返し
「冷たいな」「うちの親のこと嫌いなの?」と人格攻撃をしてくる場合は、冷静に「限界」を伝えましょう。
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あなた: 「嫌いとかじゃないの。ただ、毎年何を贈っても文句を言われたり、反応が薄かったりして、正直心が折れちゃったの。これ以上嫌いになりたくないから、距離を置きたいの」
「これ以上関係を悪化させないための防衛策である」と伝えることで、夫も無理強いしにくくなります。
「何もしない」を実行した後の不安への処方箋
いざ「何もしない」を実行した後に襲ってくるのが、「何か言われているのではないか」という不安です。
義母や親戚からの反応が怖いというあなたへ、心の守り方を処方します。
義母や親戚からの陰口・嫌味が怖いあなたへ
厳しいことを言うようですが、何をしても言う人は言います。
1万円のプレゼントを贈っても「趣味じゃない」と言い、贈らなければ「気が利かない」と言う。
どちらにせよ文句を言われる運命なら、「贈らない」ほうが、金銭的にも労力的にも圧倒的に「得」です。
もし、夫や親戚づてに嫌味が聞こえてきたら、夫を盾に使いましょう。
「あら、ごめんなさいね。夫くん(息子)に『お義母さんに何かしてあげてね』って伝えておいたのだけど、彼も忙しかったみたいで」
これで責任の所在を、本来あるべき「実子」に戻すことができます。
あなたが「忘れていた」「気が利かない」のではなく、「息子が動かなかった」という構図にするのです。
また、「嫁からの贈り物がない」と周囲に騒ぎ立てるような義母であれば、それは距離を置くための決定的な証拠になります。
そんな相手と無理に仲良くする必要はありません。
「ああ、やっぱりこの程度で文句を言う人なんだな」と冷静に受け止め、心のシャッターを静かに、そして固く下ろしてしまいましょう。
その嫌味は、あなたがこれから自由になるための「卒業証書」のようなものです。
完全無視は怖い…という人のための「最低限の義理」ライン
それでもやっぱり、完全に無視をするのは心臓に悪い。
関係を完全に断つほどの勇気はない。
そんな方は、「予算0円、所要時間1分」の最低限の義理ラインを設定しましょう。 それは、「孫の写真や動画をLINEで送る」ことです。
物は一切贈りません。
メッセージも定型文で十分です。
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「お義母さん、母の日ですね。最近の〇〇(子供)の様子を送ります。元気に走り回っています」
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「季節の変わり目ですが、お元気でお過ごしください」
このメッセージと、子供が遊んでいる写真を一枚送るだけ。
これだけで、「連絡はした」「無視はしていない」という既成事実が作れます。
多くの祖母にとって、嫁からの気を使ったプレゼントより、孫の顔を見る方が嬉しかったりするものです。
また、義母も友人に対して「嫁から孫の写真が送られてきてね〜」と言い訳ができるので、意外と丸く収まることが多いのです。
これなら、あなたの財布も痛みませんし、選ぶ時間もかかりません。
罪悪感を消すための「お守り」として、この「写真一枚作戦」を活用してみてください。
どうしても心が苦しい時は「自分軸」で考えよう
最後に、どうしても罪悪感が拭えないあなたに伝えたいことがあります。
それは、「義母の機嫌より、あなたの家庭の笑顔が優先」だということです。
義母の機嫌より、あなたの家庭の笑顔が優先
想像してみてください。
あなたが無理をして、嫌々プレゼントを選び、ストレスを抱えている姿を。
眉間にシワを寄せ、「なんで私ばっかり」とイライラしながらスマホを操作している姿を。
それは、一番近くにいる夫や子供たちにとっても、決して幸せな光景ではありません。
お母さんのイライラや不安は、どうしても家庭内の空気に伝染してしまいます。
遠くに住む義母の一瞬の機嫌を取るために、目の前の大切な家族との時間を犠牲にし、家庭の空気を悪くするのは、本末転倒ではないでしょうか。
「母の日に何もしない」ことは、決して「逃げ」ではありません。
それは、あなた自身の心を守り、あなたの家庭の笑顔を守るための、勇気ある決断であり、賢い選択です。
あなたが感じる罪悪感は、あなたが根っからの「優しい人」であり、「真面目な人」であることの裏返しです。
どうでもいい人なら、罪悪感すら抱きません。
どうかその優しさを、義母ではなく、自分自身と、あなたを大切にしてくれる家族に向けてあげてください。
浮いた予算で、家族で美味しいケーキを食べてもいい。自分へのご褒美に、ちょっといいパックを買ってもいい。
「お母さん、ありがとう」は、あなたが受け取るべき言葉でもあるのですから。
母の日に義母へ何もしない罪悪感は全く不要である
まとめ
- 母の日は嫁の義務ではなく、本来は夫が実母へ感謝を伝えるべき日である
- 「何もしない」という選択は、冷酷さではなく自分と家族を守るための賢い判断である
- 金銭的な事情や夫婦のルール変更など、嘘も方便を使って角を立てずに断ってよい
- 高価なプレゼントから徐々にフェードアウトし、最終的にはLINE一本にするのも有効な手段
- 夫には「私は降りるから、やるならあなたがやって」と明確にボールを渡す
- 義母の反応に怯えるよりも、自分の心の平穏と家庭の笑顔を最優先に考えるべきである
今年の5月が、あなたにとって「義務感」から解放され、心穏やかに過ごせる季節になることを心から願っています。
あなたはもう、十分に頑張りました。自信を持って、「何もしない」を選んでください。